対人・対物保険

自分に過失があった場合に対人・対物へ支払う補償保険。各州で義務付けられ、DMVでの車輌登録の際にも必要となるもの。州によって最低補償額が異なる。
カリフォルニア州では、対人１人に付き$15,000、１事故最高$30,000、対物$5,000となっている。これに加入しておけば法的な義務は満たすが、いざという時に十分な補償金額とは言えないので、もう少し高い補償金額を持っていたほうが良い。日本のように無制限という保険は無く、自分のニーズに合わせてリミットを決める必要がある。リミットを上げてもさほど大きく保険料に影響しない場合が多いのでできるだけ高いリミットで加入しよう。

無保険者保険

事故の相手方（加害者）が保険を持っていない場合に、自分側の医療費、修理費などを補償する。加入義務があるにも関わらず無保険者が多数いるのが現状。30%ぐらいが無保険者とも言われている。保険が無い、つまり資産が無い相手から賠償金を取るのは困難な場合が多く、この無保険者保険に加入していると支払いがされる。自分に過失が無い場合には、保険を使っても翌年の保険料金には影響しない。

搭乗者医療保険

ドライバーを含めた搭乗者の事故による医療費に対して支払われる。１人に対して通常$1,000から$10,000のリミットで加入する。

車輌保険

C o l l i s i o n は衝突などの際、修理費用に対して支払われる保険、Comprehensiveはそれ以外の盗難、火災、いたずらなどで被害にあった際に支払われる。それぞれ自己負担額（通常$250～$1,000）を設定し、その自己負担額を超えた金額が保険でカバーされる。車をリースやファイナンスしている場合には、加入が義務付けられる。

牽引

事故によって車が走行不可能な場合に、修理工場までの牽引費用を支払う。

レンタカー費用

事故による車の修理期間中のレンタカー費用を支払う。

交通事故のクレーム

• まず車を安全な場所に停止し、怪我人がいる場合にはすぐに911に通報し、応急処置をする。
• 怪我人も無く小さな事故の場合は、警察を呼んでも来てくれない事もある。そのような場合には、お互いに情報交換をする。
• 相手からもらう情報：名前、住所、電話番号、免許番号、保険会社の名前・ポリシー番号、車のプレート番号。
• 目撃者がいる場合には目撃者の名前、住所、電話番号ももらうようにしておこう。
• 情報を取った後は、保険会社に連絡し、事故調査員（Adjuster）の指示に従って、車の修理、レンタカー手配、医療費請求などの手続きを行う。

保険料金の計算基準

運転者の年齢、既婚・未婚、運転年数、事故違反歴、保険継続加入年数、住所、車の年式・車種、年間走行距離、車の使用目的 (通勤・通学、商用など)、カバー内容などに基づいて決められる。保険会社毎に料金、カバー内容も違う。
さらに保険にはさまざまな割引がある。家と車の保険を同一会社で加入した場合や、複数車両割引、セキュリティ・アラーム割引、優良学生割引などを適用できる場合は安くなる。少しでも保険を安く抑えるには、車輌保険の免責（自己負担額）を上げたり、古い車の車輌保険を削除するのも１つの方法。一番よい方法は継続して保険に加入し、安全運転で事故を起こさず、事故歴を作らないようにすること。
自動車保険のリミットだけでは不十分と思われる場合には、アンブレラ保険を付保すればさらに高額なリミットにできる。万が一自動車保険のリミットを超えるような賠償を求められた場合に、アンブレラ保険がさらに上のリミットまでカバー。住宅保持者はもちろん、自分の資産を守るためにはアンブレラ保険をお薦めする。

理想的な保険加入例

自動車保険

アンブレラ保険に加入するには、自動車保険のリミットを一定額以上にする必要があり、さらに家屋、またはレンター保険などの加入が必要。

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